■ 値上げラッシュ、今度はスマホ料金に直撃
電気、ガス、食料品、日用品――。あらゆるものが値上がりを続ける中、2025年に入ってからスマホの大手キャリア(NTTドコモ、au)が料金の引き上げを発表・実施しました。
一昔前は「月1万円近いのが当たり前」だったスマホ料金は、格安SIMやサブブランドの登場で一時は大幅に安くなったように見えましたが、最近またじわじわと値段が戻りつつあるのが現状です。
今回の値上げに伴って、家計への影響をどう抑えるか、**「スマホ代を安く済ます方法」**についてまとめてみました。
■ どれくらい値上がりした?大手2社の動向
2025年現在、大手キャリア各社は次のような形で値上げを進めています。
▷ NTTドコモ
- 主力の「eximo」プランではデータ無制限プランが月額7,315円→7,700円(約400円の値上げ)
- 音声オプションの値上げや、家族割引の適用条件が厳しくなる傾向も
▷ au(KDDI)
- 「使い放題MAX 5G」が月額7,238円→7,678円に
- 同時にオプション料金(Netflixパックなど)も値上げ
■ 値上げの理由は?なぜスマホ代がまた高くなるのか
キャリア各社の値上げには、以下のような背景があります:
- 通信設備の5G投資の回収コスト
- 人件費やエネルギーコストの上昇
- 円安の影響による海外製通信機器の仕入れ価格上昇
- サポート体制の維持やアプリ・サービス強化にかかる費用
また、以前菅政権時代に行われた「携帯料金の値下げ要請」が一巡し、企業としても利益確保のために再び値上げに踏み切らざるを得ない状況もあるとされています。
■ スマホ代を安くするには?実践できる対策5選
では、どうすればスマホ代の負担を軽くできるのでしょうか?今すぐできる代表的な対策を5つ紹介します。
① サブブランド・格安SIMに乗り換える
もっとも即効性のある方法は、格安SIM(MVNO)や大手キャリアのサブブランドへの乗り換えです。
サービス | 月額料金(目安) | 特徴 |
---|---|---|
UQモバイル(au系) | 2,178円~ | 高品質で安心、データ繰り越しあり |
ワイモバイル(SoftBank系) | 2,365円~ | 家族割やPayPay連携が便利 |
LINEMO(SoftBank系) | 990円(3GB)〜 | LINE通話データ消費なし、契約簡単 |
ahamo(ドコモ系) | 2,970円(20GB) | 高速通信とドコモ品質を安価に |
IIJmio、mineoなど | 1,000円前後~ | 多彩なプランと柔軟なサービスが魅力 |
通信速度にこだわりがなければ、月々の通信費を半額以下にすることも可能です。
② 家族割・光回線セット割をフル活用
乗り換えが難しい人は、まず今使っているキャリアでの**「家族割」「インターネットとのセット割」**を最大限利用しましょう。
例えば:
- ドコモなら「ドコモ光セット割」で毎月最大1,100円引き
- auなら「auスマートバリュー」で同じく最大1,100円引き
- ソフトバンクなら「おうち割 光セット」が有効
すでに光回線を使っているなら、セット契約にするだけで割引が適用されるケースも多いです。
③ 不要なオプションを見直す
見逃しがちなのが有料オプションの見直しです。
たとえば:
- 保険サービス(月550円〜)は必要?
- 動画・音楽サービスとのセットプランを使っていないのに契約している?
- 通話定額をほとんど使っていない?
これらを整理するだけでも、月500円〜1000円程度の削減が期待できます。
④ 端末の買い替えサイクルを見直す
キャリア契約では、新機種の「実質負担0円」や「返却型プラン」がありますが、端末代も値上がり中です。
対策としては:
- 長く使える機種(3年以上)を選ぶ
- 型落ちモデルや中古端末を選ぶ
- SIMフリースマホ+格安SIMに切り替える
端末代の負担を抑えれば、総合的な通信費の削減につながります。
⑤ Wi-Fi環境を活用してデータ容量を抑える
通信容量の上限を超えると、追加料金がかかることがあります。自宅や職場のWi-Fi環境を活用し、モバイルデータの使用を抑えることで、低容量プランでも快適に使えます。
加えて、動画やSNSの自動再生をオフにするなど、小さな工夫でデータの節約が可能です。
■ まとめ:今こそ「スマホ代の見直し」が家計を救う
スマホは今や生活必需品であり、料金の値上げは多くの人にとって無視できない問題です。しかし見直しをすれば、無理なく月々数千円の節約も可能です。
こんな人は特に見直しを:
- 月5,000円以上スマホ代を払っている
- キャリアのまま何年も契約を続けている
- 家族全員が同じキャリアで、全体で月2万円以上かかっている
スマホは「使い方」と「契約内容」次第で、コストが大きく変わります。ぜひこの記事をきっかけに、ご自身の契約を見直してみてください。
コメント